外壁塗装の塗料について説明します。

塗装工事を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこで、創業以来30年以上この道ひとすじの武宮塗装が、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪

塗料の種類:『下塗り塗料』と『仕上げ塗料』

 塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。それが「下塗り塗料」と「仕上げ塗料」です。 下塗り塗料には、壁面と上塗り材を密着させる役割があり、接着剤のようなものと考えればわかりやすいです。 また、下塗りには「素材を守る」「維持する」「素材を生き返らせる」など密着以外にも様々な役割があります。

下塗り塗料の選択ミスや下地の選択を間違えると全てがダメになる可能性があるため、 実際にプロに調査を行ってもらい塗料選びをすることをおすすめします。

仕上げ塗料は、下塗りを保護する役目です。 薄過ぎる耐候性に欠け、厚い過ぎると割れを起こす可能性がありますので、材質によって均等な塗布量で施工をします。

1.「下塗り塗料」は壁材に合わせて、分類されます。

・サイディング壁

 外壁に張る仕上げ用の板材のことを「サイディング」や「サイディングボード」といいます。 住宅塗装の中で一番多いのがサイディングとも言えます。 一般的には、プライマー(下塗り)を塗って弱溶剤型のシリコンを塗ります。

武宮塗装では特に止め金具の部分と目地コーキングを重要しており、 釘が浮いてれば抜いて打ち換え、切れてるコーキングは打ち替えを行ってから上塗りを行います。

サイディング壁。よく見かけますよね?
こちらが浸透シーラー。ETERNITY(エタニティ)です。

・モルタル壁

 モルタル壁とは「セメント・砂・水」を練り合わせたモルタル材を使った壁 モルタルは硬くて頑丈な分、力が加わると他外壁材に比べ、ひび割れが生じやすいことが特徴です。 モルタル壁の場合は、浮きやひび割れが無いかどうかを入念に現状調査します。 一般的には、微弾性フィラーの下地材を塗ってから仕上げて塗り工程に行きます。 武宮塗装ではひび割れが大きい場合は適切な処理をしてから塗装工程に入ります。

モルタル壁。築40年程度のお家に多いですね。

こちらが浸透造膜プライマーで最も有名な『ETERNITY ex1』です。
このように傷んだ壁には?
微弾性フィラーという塗料を使用することもあります。

・ALCの壁

 軽量で気泡が入っている特殊コンクリートの一種です。 よくホテルや介護施設、駐車場の外壁などに使用されます。 一般的に塗装をする際には防水性の高い塗料を選択し、外壁表面を水から保護することが大切です。 ALCは水を吸いやすい材質なので、水が入らないよう常にメンテナンスを心がけることが重要です。

少しでも長持ちするよう通常よりも厚くコーキングを行い浸水防止をしています。

今も昔もひそかに人気の壁です。

・木部

 木部とはその名も通り、木を使用した壁材です。 塗装の際は必ず木が乾いていることを確認してから作業を行います。 通常は水洗い後、木が乾いたのを確認したのち塗装作業に移ります。

また、武宮塗装では木に良く浸透する塗料を使うことと、浸透するまで1週間でも10日でも、とにかく浸透と乾燥を繰り返すことで、長持ちする塗装が可能です。

・トタン・ガルバニウムの壁

 金属サイディングとは、アルミやスチール、鋼板などを使用した金属製のサイディング素材のことです。 下塗りには2液エポキシプライマーを使用し、上塗りに弱溶剤のシリコン塗料を使います。

特に重要なのが水洗いとサビ落としの作業です。

この作業をしっかりとやるかやらないかでは、 仕上がりに明らかな差が出てしまうため、武宮塗装では一番重視しております。

ガルバニウム。オシャレなお家で時々見かけますね。
鉄に対しては、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

・コロニアル屋根

 スレート屋根は、現在の住宅で一番使用されている屋根材とも言えます。 施工時にはとにかく水洗いすることで、付着しているほこりや汚れを落とすことが重要です。 場合によっては、タスペーサーという水抜き用の留め具を使い腐食防止も行います。

武宮塗装では、屋根の耐久性を持たせるためにシーラー(下塗り材)を塗り、若干艶を持たせた後、中塗り、上塗り工程に進みます。 また、屋根材の状態によっては下塗りを2度行うことで、耐候性と艶が出る施工が可能です。

コロニアル屋根
傷んだ屋根には、弱溶剤2液型の浸透造膜プライマーが最適です。

「下塗り塗料」は、いろいろな塗料があるようにも感じますが、体系的に並べると上記のとおりです。どれも役割としては「仕上げ塗り塗料」と壁材を密着させるということなのですが、壁の『素材』に合った「下塗り塗料」を使うことがルールです。

※このルールを守らないと塗膜が密着しない、つまり「剥がれ」が起きるということになります。

2.「仕上げ塗料」は「耐候性」と「機能ごと」に分類されます。

「仕上げ塗料」は「耐候性」(どれくらいの長持ちを期待するか?)と「機能」(断熱・光沢・等)で分類されいますので、順番に見ていきましょう。

シリコン塗料

 価格や性能、耐用年数などのバランスもよく、迷ったらこれとも言える塗料です。 また今一番主流の塗料でもあり、汚れがつきにくいという特徴もあります。

武宮塗装でおすすめのシリコン塗料が、プレミアムペイントピュアピュアシリコンexになります。 シリコンの濃い分、塗った時の耐久性がとても良い。 長年の経験上、いい塗料だとおすすめできます。

各社塗料メーカーのシリコン塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントピュアピュアシリコン
エスケー化研クリーンマイルドシリコン
日本ペイントファインシリコンフレッシュ
関西ペイントセラMシリコン
アステックマックスシールド1500Si-JY
菊水化学工業ビュートップシリコン
水谷ペイントパワーシリコンマイルドⅡ
ロックペイントユメロック
大日本塗料Vシリコンマイルド

フッソ系塗料

 フッ素系塗料は、住宅はもちろんビルや商業施設などでもよく使用される塗料です。

大きな建物にも使用されるため、通常の塗料よりも耐用性が優れており、塗り替えの回数が少なく済むことができます。

武宮塗装でおすすめの塗料がプレミアムペイントのSHANGRI-LA exになります。 艶がガラスのコーティングみたいな仕上がりになり、美しい仕上がりになります。 また、表面の膜の強度が強く、耐久性が良い塗料です。

各社塗料メーカーのフッソ系塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントSHANGRI-LA
エスケー化研セラタイトF
日本ペイントデュフロン4Fルーフ
関西ペイントアレスセラフッソ
アステックマックスシールド1500F-JY
菊水化学工業ビュートップフッソ
水谷ペイントパワーフロン#2200
ロックペイントサンフロン
大日本塗料ビューフッソ

断熱塗料

 断熱塗料とは、熱を伝わりにくくする為の塗料です。 夏は涼しく、冬は暖かいということが特徴です。 ただ壁の材質によって、塗装できるものや塗装できても、効果が薄いものがありますので、 プロの目に見てもらうをおすすめします。

武宮塗装ではプレミアムペイントのMagicをおすすめしております。 断熱効果だけでなく、防音効果もある塗料です。

各社塗料メーカーの断熱塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントMagic(マジック)
日進産業ガイナ
エスケー化研クールタイト
日本ペイントファインサーモアイウォール4F
関西ペイントドリームコート
アステックスーパーシャネツサーモ
菊水化学工業キクスイガイナ
大日本塗料エコクール

 以上が塗料のご説明となります。ただし、武宮塗装では、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)

 ただ、言えることは、「塗料」は料理で言うと「食材・材料」のようなものです。いくら良い「食材」を扱ったとしても、腕が悪いコックさんでは美味しい料理はできませんよね。一方で、仮に「一般的な食材」でも、腕の良いコックさんが扱えば、一流の料理が出来上がりますよね。
 腕が良いか悪いかは、天性の感覚もありますが、やはり、コックも塗装技術者も原点は経験が大事
だと思います。

 ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、創業以来30年以上の私たち武宮塗装に安心してお任せくださいね。

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